PEPA History
ペパ ヒストリー

#05 王様と私

僕とタイの出会いは実は今から32年前、1968年が僕にとってタイとの初めての関わりだった。当時子役であった僕が帝国劇場で上演された『王様と私』で演じた役が、なんと!チュラロンコーン王子の弟の王子役だったのです。当時はSIAMの物語と言われても子供だったのでよく分からなかったのだけど、『王様と私』はタイを舞台としたブロードウェーミュージカルの名作でした。王様は松本幸四郎さん、チュラロンコーン王子は中村勘九郎さん、アンナ役に那智わたるさんという、実に豪華なキャストだったのです。32年たった今でも歌を覚えています。

大人になって、ユルブリンナーの『King and I』を映画で見て、びっくりしました。もちろん原作はこちらなのですが、僕が子供の時に演じたものと、全く同じであったから。そして、懐かしさがこみ上げて来た。ストーリーもよく出来ている。 もっとも、舞台となったタイ本国では、王様とイギリス人教師のラブストーリーという設定が王様に対して失礼な物語として、本も発禁になっていますけどね。タイ政府にとっては国辱ものもストーリーなのです。『アンナと王様』もタイでは上映禁止だし。まぁこれが、西洋人から見たSIAMなんでしょうね。

あの時一緒に出演した方たちは、今、どうしているのでしょう?メコンウィスキーでも飲みながら、会って当時の思い出を語りたいものです。そして今、僕がタイレストランをやっているのも、不思議な縁だなーと感じます。